曲名:ありがとう
歌手:

配信/発売日:2025/12/26
作詞:神門
作曲:観音クリエイション

SEの音量が上がり
「いよいよ」って空気に
会場が沸き
一瞬静まったあとにイントロ
ビートを追い越す心臓 緊張
やることやった
あとはやるだけ 幕が上がった
ショーの真裏で
不思議と胸に迫り上がる感情
「やっと終わった」

前のライブが次を作る
そうやってずっと続く
“できた”より
“もっとできた”こと
無事と言えど 完璧は遠く
ステージに刺さる集中力
とぶ歌詞すら押し込む重力
「あの日があるから大丈夫」
一息吐いて マイクを持つ

ライブに来てくれて
ほんまにありがとう
それだけを伝えたく
それだけを伝えます
チケ代以上のライブをした
それでも返せない恩義だ
だって知ってる
時間とお金をかけてくれる
行為の大きさ

「ライブまで仕事がんばります」
「良い時間になるように
努めます」
その日付だけがライブじゃなく
行くと決めた時から始まる
「イントロが流れ泣きました」
準備を尽くして迎えるライブは
最初の曲が鳴った瞬間終わり
最後の曲が終わり始まるのだ

俺もう個別にお礼のメール
送らんようにしてん
感想を強要するような気がして
何よりうまくいかんかった
ライブに限って
確認するような気持ちから
それを送りたくなる自分がいて
だからそのメールを
送りたくならんよう
準備をめちゃくちゃ頑張んねん

曲を聴いてくれて
ほんまにありがとう
それだけが伝えたく
それだけを伝えます
惜しみなく全てを投じた
それでも身に余る恩義だ
だって知ってる
好きなことに全力をかけれる
日々の重みは

この時間で生まれる感謝は
どうしたって伝えきれんから
この時間そのものを
「ありがとう」にしようと思う
それはこの時間を通し
感謝を伝えるってことじゃなく
今まで「あった」
時間を使って 「ありえん」
時間を作るのだ

あの日のライブも
あの日のライブも
来てくれたこと忘れてません
あの日のライブも
あの日のライブも
来てくれた恩返せてません
チケ代以上のライブをした
心を込め ありがとうと言った
それでも返せない恩義だ
ありがとう

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