Lyrics 日本語/English

絵空事

作詞
RUCCA
作曲
篠崎あやと・橘亮祐
発売日
2026-04-04
絵空事 ジャケット
🎵

楽曲紹介

「絵空事」は、藍井エイルが2026年4月22日にリリースするシングルの表題曲の一つである。TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』のオープニング主題歌として使用され、作詞はRUCCA、作曲・編曲は篠崎あやとと橘亮祐が担当した。

藍井エイルは2011年に「MEMORIA」でデビューし、『Fate/Zero』『ソードアート・オンライン』『アルドノア・ゼロ』など多数のアニメ主題歌を担当してきた実力派アーティスト。本作はバンドサウンドを軸に、『転スラ』の壮大なスケールに寄り添う激しいロックナンバーに仕上がっている。「絵空事」というタイトルは「絵に描いた空事」、つまり現実離れした夢物語を意味しながらも、そんな夢を現実に変える意志を込めている。同じCDにはTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season』のオープニングテーマ「MONSTER」も収録されており、ダブルタイアップシングルとなっている。
日本語
鏡越しの肖像が問う
「僕は⼀体誰なの?」
リフレインしている
真逆から⾒ても結局
出⼝のない無限ループ
苛んでいる

鳴呼 でも他者[ひと]と出逢って
その瞳に映る被写体[えがお]を ⾒つめて
⾃分より尊い宝物[もの]を識るだろう

絵空事と嘲笑われたって
守り貫きたい 画く未来
正義と亜正表[せいぎ]⽭盾する世界
だけど 愛したい
We're alike, but we're not the same
We're alive 譲れぬ夢の為に

「どうしてふたつの願い
叶うとひとつが泣くの」
まるでハイドアンドシーク
綺麗事[ただしさ]だけじゃ進めない
択べなかった過去[きのう]を
せめて擁く

鳴呼 瞬間の分岐点
ずっと躊躇う暇[いとま]もないだろう
「それでいい」
誰かの為に⽣きられるのならば

歴史は繰り返すだなんて
錆びた⾔い訳 僕にいらない
真っ⽩な世界線 誰とも違う
⾊彩[いろ]を印して

"White and black," "Day and night"
"Kiss and cry," woah, woah, woah
"Fire and ice," "Rain and shine"
"Bright and dark," woah, woah, woah
もしも ⽣まれた星座が違えば
("Hate and Love," "Live and die")
僕と君とは友かもしれない
("Tear and smile," woah, woah, woah)
⾒つめればこそ 認めればこそ
("Truth and lie," "Lost and found")
逃げない 戦おう
("End and start," woah, woah, woah)

物語は 決して停まらない
つぶさに愛を紡ぐ限り
正義をエゴと履き違えないで往こう

絵空事と笑われた夢
現在 すべて正夢に代えて
正義と亜正義[せいぎ]越えていく世界
やがて "I see the light"
We're alike, but we're not the same
We're alive 踏み出す未知に 流星
希望[ひかり] 絶やさぬように
Romaji
kagamigosi no syouzou ga tou
「 boku ha⼀体 dare na no?」
rihurein si te iru
magyaku kara⾒ te mo kekkyoku
de⼝ no nai mugen ru-pu
sainan de iru
aa de mo tasya[ hito] to deatte
sono hitomi ni uturu hisya tai[ egao] wo ⾒ tume te
⾃分 yori toutoi takaramono[ mono] wo siru darou
e soragoto to azakewarawa re tatte
mamorituranuki tai egaku mirai
seigi to a sei hyou[ sei gi]⽭盾 suru sekai
da kedo aisi tai
We're alike, but we're not the same
We're alive yuzure nu yume no tame ni
「 dou si te huta tu no negai
kanau to hito tu ga naku no」
marude haido ando si-ku
kirei zi[ tadasi sa] dake zya susume nai
erabe nakatta kako[ kinou] wo
semete you ku
aa syunkann no bunki tenn
zutto tamerau hima[ itoma] mo nai darou
「 sore de ii」
dare ka no tame ni⽣ kira reru no nara ba
rekisi ha kurikaesu da nante
sabi ta⾔ i yaku boku ni ira nai
maxtu⽩ na sekai sen dare to mo tigau
⾊彩[ iro] wo sirusi te
"White and black," "Day and night"
"Kiss and cry," woah, woah, woah
"Fire and ice," "Rain and shine"
"Bright and dark," woah, woah, woah
mosi mo ⽣ ma re ta seiza ga tigae ba
("Hate and Love," "Live and die")
boku to kimi to ha tomo ka mo sire nai
("Tear and smile," woah, woah, woah)
⾒ tumere ba koso mitomere ba koso
("Truth and lie," "Lost and found")
nige nai tatakaou
("End and start," woah, woah, woah)
monogatari ha kessite tomara nai
tubusani ai wo tumugu kagiri
seigi wo ego to hakitigae nai de ikou
e soragoto to warawa re ta yume
genzai subete masayume ni kae te
seigi to a seigi[ sei gi] koe te iku sekai
yagate "I see the light"
We're alike, but we're not the same
We're alive humidasu miti ni ryuusei
kibou[ hikari] tayasa nu you ni
English
A portrait over mirrors
"Who am I?"
Be in love
From the contrary
Endless loop
Be hungry

Even in the call
In the eyes of the pupil
You will find a treasure of honor

I was laughed at with picture
I want to protect myself
Justice and sublime
But I love you
We're alike, but we're not the same
For the dream that never will survive

"Why two wishes?
I will cry one. "
Hide and seek
You can't proceed with nothing
The past
To hold at least

A turning point at a moment
There will be no time to hesitate
"That's right,"
If it is possible for someone

History repeats
I don't want you
A true world
With a color

"White and black," "Day and night"
"Kiss and cry," woah, woah, woah
"Fire and ice," "Rain and shine"
"Bright and dark," woah, woah, woah
If a rare constellation is mistaken
("Hate and Love," "Live and die")
You and me may be friends
("Tear and smile," woah, woah, woah)
It is only if it is acknowledged
("Truth and lie," "Lost and found")
Let's not fight
("End and start," woah, woah, woah)

The story never stops
As far as spinning love
Go justice without justice

Picture and laughing dreams
All right now
Justice and justice
"I see the light"
We're alike, but we're not the same
How to survive
Be careful not to leave

🎵 Music Video

💡 歌詞意味・解釈

イントロダクション〜Aメロ

「鏡越しの肖像が問う「僕は一体誰なの?」」という冒頭は、自己同一性の危機を描いている。鏡に映る自分の姿を見ながら、自分が誰なのか分からなくなる——この感覚は、多くの人が経験したことがある普遍的な不安だ。「リフレインしている」という表現は、この問いが何度も繰り返されていることを示している。

「真逆から見ても結局 出口のない無限ループ」という一節は、どの角度から考えても答えが出ない、閉塞感を表現している。「苛んでいる」という言葉は、この状況が精神的に苦しいものであることを示唆している。これは、自己探しの過程における普遍的な苦悩を描いている。

プリコーラス

「嗚呼 でも他者[ひと]と出逢って」という転換は、孤独な内省から人との出会いへの視点転換を表している。「その瞳に映る被写体[えがお]を 見つめて」というフレーズは、他人の笑顔(漢字では「被写体」と書かれている)を見つめることで、自分自身を客観的に見ることができることを示している。

「自分より尊い宝物[もの]を識るだろう」という一節は、他者との関係性の中で、自分よりも大切なもの——愛や絆、理想など——を見出すことができるという希望を込めている。ここで「識る」という漢字を使うことで、単なる「知る」ではなく、深い理解や悟りを表現している。

サビ

「絵空事と嘲笑われたって」というフレーズは、夢物語だと馬鹿にされてもという強い意志を表現している。「守り貫きたい 画く未来」という一節は、自分が描いた未来を守り抜きたいという決意が込められている。「画く」という漢字の選択が、単なる「描く」ではなく、意図的に設計するというニュアンスを加えている。

「正義と亜正義[せいぎ]矛盾する世界」という表現は、正義とは何かという問いを投げかけている。「亜正義」という造語は、正義の名の下に行われる非道徳的な行為や、正義同士の衝突を暗示している。「だけど 愛したい」という一節は、そんな矛盾に満ちた世界でも、愛することを諦めないという強いメッセージだ。

「We’re alike, but we’re not the same」という英語のフレーズは、人間は似ているようでいて、それぞれが異なる個性を持っていることを肯定している。「We’re alive 譲れぬ夢の為に」という結びは、生きている限り、譲れない夢のために戦い続けるという決意を示している。

セカンドバース

「どうしてふたつの願い 叶うとひとつが泣くの」という問いは、二律背反的な状況への苦悩を表現している。一つの願いが叶えば、もう一つの願いは叶わない——このジレンマは人生において頻繁に起こる。「まるでハイドアンドシーク」という比喩は、答えを探し求める過程を子供の遊びに例えている。

「綺麗事[ただしさ]だけじゃ進めない」という一節は、正しさや理想だけでは現実は動かないという厳しい認識を示している。「択べなかった過去[きのう]を せめて擁く」というフレーズは、過去に選べなかった選択を、今は少しでも受け入れようという姿勢を表現している。「擁く」という漢字は、単なる「抱く」ではなく、擁護や保護するという意味合いを含んでいる。

ブリッジ

「嗚呼 瞬間の分岐点」というフレーズは、人生における重要な選択の瞬間を指している。「ずっと躊躇う暇[いとま]もないだろう」という一節は、決断を先延ばしにしている時間はないという緊迫感を表現している。「「それでいい」 誰かの為に生きられるのならば」という結びは、自分のためではなく、誰かのために生きることで、自分の存在意義を見出すという希望を込めている。

Cメロ〜展開部

「歴史は繰り返すだなんて 錆びた言い訳 僕にいらない」というフレーズは、歴史の反復という諦念的な考えを拒否している。「錆びた」という修飾語が、古くて使えない言い訳であることを強調している。「真っ白な世界線 誰とも違う 色彩[いろ]を印して」という一節は、誰とも違う自分独自の道を歩み、自分だけの色を残すという決意を表現している。

「”White and black,” “Day and night”」などの対比表現が続くセクションは、世界が相反する二項対立で構成されていることを示している。しかし「もしも 生まれた星座が違えば 僕と君とは友かもしれない」という一節は、立場や環境が違えば敵対する者同士も、違う条件下では友達になれたかもしれないという、人間関係の相対性を示唆している。

「見つめればこそ 認めればこそ 逃げない 戦おう」というフレーズは、相手を真正面から見つめ、認めることで、初めて本当の戦い——逃避ではなく向き合うことができる——が始まるというメッセージだ。

ラストサビ〜アウトロ

「物語は 決して停まらない」というフレーズは、人生という物語は常に動き続けるという認識を示している。「つぶさに愛を紡ぐ限り」という一節は、愛を紡ぎ続ける限り、物語は続くという希望を込めている。「正義をエゴと履き違えないで往こう」という警告は、自分の正義を押し付けることの危険性を示唆している。

「絵空事と笑われた夢 現在 すべて正夢に代えて」というフレーズは、曲の核心的メッセージを凝縮している。「絵空事」と笑われた夢を、今ここで「正夢」——現実の夢——に変える。これは諦めかけた夢を、今ここで実現させるという強い意志の表れだ。

「やがて “I see the light”」という英語のフレーズは、光——希望や理解や救い——を見出す瞬間を予感させている。「踏み出す未知に 流星 希望[ひかり] 絶やさぬように」という結びは、未知の世界に踏み出す自分を流星に例え、希望の光を絶やさないようにという願いを込めて締めくくられている。

✨ まとめ

この曲が伝えるもの

藍井エイルの2026年4月22日発売シングルに収録され、TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』のオープニング主題歌として書き下ろされた作品だ。「絵空事」というタイトルが示す通り、現実離れした夢物語として馬鹿にされても、自分の描く未来を守り抜くという強い意志が込められている。

鏡の前での自己同一性の危機から始まり、他者との出会いによって自分より尊いものを見出し、矛盾に満ちた世界でも愛を貫こうとする——この物語は、『転スラ』の主人公リムル=テンペストの成長物語とも重なる普遍的なテーマを扱っている。「正義と亜正義」という問いは、単純な善悪二元論を超えた、より複雑な倫理観を求めている。

「絵空事と笑われた夢 現在 すべて正夢に代えて」というフレーズは、諦めかけた夢を現実に変える決意を力強く示している。藍井エイルの力強くも切ないヴォーカルが、このメッセージを最大限に引き立てている。バンドサウンドを軸にした激しいロックナンバーは、『転スラ』の壮大なスケールにふさわしい力強さを持ちながらも、心に響く希望的な一曲となっている。